2026/04/15 20:04

アルゼンチンに住み始めた最初の頃、現地の友人にアサードに誘われました。

庭に行くと、おじさんが一人で炭の前に立っていて、他のみんなはビールを飲んでいる。料理が出てくる気配がない。

「いつ食べるの?」と聞いたら「まだまだ」と言われました。

1時間待った。2時間待った。日本人的には「段取り悪くない?」と思い始めた頃、ようやく肉が出てきました。

一口食べて、すべてわかりました。この待つ時間が、必要だったんだと。

アサードは、急がないことが最初のルールです。強火にしない。ひっくり返しすぎない。塩以外の余計な調味料は使わない。アサドールと呼ばれる焼き手が一人で全部管理して、時間をかけてゆっくり火を通す。

「アサードはBBQと違うの?」と聞いたら、現地の友人がこう言いました。「BBQは料理だ。アサードは時間の過ごし方だ」と。

この感覚が、僕は日本に帰ってきてからもずっと頭から離れない。

Pampa Carneで届けたいのは、肉だけじゃないんです。この「時間の哲学」ごと届けたい。それが正直なところです。